今から10年以上前のことです。寒い冬の朝、射水市内にお住まいの方から、「家の2階をリフォームしたが、リフォームした部屋の壁が青カビで酷いことになっているので見て貰えないか?」と、会社に電話が掛かってきました。
現場を見させて頂きお話しをお聞きすると、築40年くらいの家でリフォームをして最初の冬で、リフォームをしていないところは症状がなく、リフォームした部屋だけが青カビだらけになっていて、暖房はファンヒータ(カートリッジ式開放型タイプ)を使っておられました。
リフォームした洋室の収納から天井裏を見ることが出来ました。この家は無断熱住宅で、リフォームした部分は天井に断熱材が無造作に置かれていただけでした。
検証結果は、家が古く天井裏は外気温とほぼ変わらず、外気温と変わらない冷たい空気が通気止めをしていない間仕切り壁に入り込み、リフォームした部屋は換気も出来ておらず、ファンヒータから発生する水蒸気により、壁面に結露→青カビが発生していた。

リフォーム工事はご親戚の工務店とのこと。対応策として下記の内容お教えしました。

  1. 天井裏の断熱材を隙間なく丁寧に配置する。
  2. 間仕切り壁に通気止めを施す。
  3. 暖房器具を燃焼時に水蒸気を発生させるファンヒータから電気ヒータ等に替える
  4. 部屋に壁付けの熱交換型換気扇(ロスナイ)を取り付ける

最後に、何故当社に連絡を入れられたのですか?とお聞きしましたら、職業別電話帳で射水市の住宅会社を調べていたら、住まい・環境プランニングという名前を見つけ調査して貰えるのではと電話したとのことでした。その後、カビの発生等はなくなったそうです。お役に立ててよかったです。