高断熱・高気密住宅がもたらす上質な室内環境をモデル展示場でご体感下さい
 

展示場
所在地

富山県射水市
海老江練合635-20

休館日

毎週火・水曜日
 

お気軽にお問合せください

0766-55-1872

住まい・環境プランニング&富山県立大学共同開発

従来のシステムを更に進化させた「雨水エコループ」

富山県経営革新計画承認システム(特許出願)

人口減少に超高齢化が進む中、地球温暖化が原因とされる自然災害が多発している今日。人と地球環境と家計に優しく、氷点下でも消雪可能な「雨水エコループ」を住まい・環境プランニングは、富山県立大学と共同研究を行い製品化を実現しました。

 

従来からの地下水を大量に使う消雪方式は、井戸水の枯渇や地下水位の低下による地盤沈下の原因となる恐れがあります。

また、地下水や水道水を散布する一方の消雪は、辺りが水浸しとなり、人の歩行や車の通行の妨げとなり、危険な状況が多く発生しています。

この新聞記事は平成30年11月16日の北日本新聞です。

消雪に地下水を利用することによる地下水位の低下に行政も注意喚起を促し、節水を呼び掛けています。

 

貯めた雨水と不凍液とで、散布と回収を繰り返し消雪する、循環システムを実現!!

「雨水エコループ」」は、住まい・環境プランニングと富山県立大学とが共同研究を行い、雨水と環境に無害な不凍液とを組合せたリユース・循環式の人と地球環境に優しい多目的なシステムです。

第一の用途は、消雪です。貯水された雨水を屋根や駐車場、玄関アプローチ等に散布することで、除雪作業を解消します。この時、気温が氷点下を下回ると、雨水は凍ってしまいます。そこで、零度以下の場合は自動でポンプ等が切り替わり、環境に無害な不凍液で消雪を行います。

次に、本システムは太陽光発電システムを導入された住宅に力を発揮します。降雪地での太陽光パネルへの消雪は、冬の発電機会を増やします。また、太陽光発電はパネルが日射により高温になりすぎると発電効率が低下し、発電量が落ちる傾向にあります。このような時、パネルに打ち水し、パネルの表面温度を下げることで、発電効率をUPさせます。

その他、雨水を車の洗浄や庭木・畑の水やり等、従来の使用目的はもちろん、災害時にトイレの洗浄水確保や洗濯水として使用したり、万が一の備えにもなります。

これからの時代に有益な住宅設備として:環境に配慮し、家計に優しい

北日本新聞2006.1.7

ここ数年、降雪量は少なくなりましたが、何年かに一度は大雪に見舞われます。その度、屋根の雪降ろしによる転落事故が発生したり、高齢者世帯の除雪作業自体が困難だったりしています。高齢化社会が進めば、除雪を行えない世帯が増えるなど、地域社会の大きな問題になります。

人に優しい:気温が0℃以上でも氷点下でも降雪はあります。本システムは、降雪センサーと温度センサーにより降雪を感知し、気温が0℃以上の場合は雨水のみで消雪を行い、氷点下の場合は環境に無害な不凍液に自動で切り替わり、消雪を行うシステムです。散水場所を屋根面や駐車場、ポーチ周辺にすることで、雪降ろしや除雪作業が不要になり、高齢化社会の大きな手助けとなります。

 

消雪に大量の地下水が使われることで、地下水位の低下が危惧されます。地下水位の低下は、井戸水の枯渇や地盤沈下という社会問題にもなってきています。

環境に優しい:屋根や太陽光パネル、アプローチや駐車場等に散水された雨水または不凍液は、雨樋やU字溝を通り貯水タンクに戻ります。これを繰り返し、消雪や打ち水を行います。これまでの地下水や水道水を使用した消雪(打ち水)とは異なり、雨水(不凍液)をリユース、循環させる環境に優しいシステムです。

 

富山の冬は、日照時間が少なく太陽光パネルへの積雪もあり、温暖地と比べ太陽光発電の発電量が落ちます。また近年の夏は、地球温暖化の影響からか、富山も酷暑に見舞われます。実は、太陽光発電は太陽光パネルの表面が高温すぎると、発電効率が落ちる傾向にあります。※弊社展示場の太陽光発電10年間の発電データによると、1年で最も発電量の多い月は5月になります。

太陽光発電システムの発電データ:展示場「これからの住まい」2010年4月~2019年12月まで

太陽光発電システムの発電効率UPに貢献:冬は太陽光パネルへの積雪を無くすことで発電機会を増やします。また夏は、温度センサーの設定温度の調節により、太陽光パネルに打ち水を行いパネルの表面温度を下げて、発電効率UPの期待ができます。

 

近年、気候や地殻の変動により、ライフラインの切断を伴う大規模な自然災害が日本各地で多発しています。災害時の避難場所や数日分の食料・飲料水、トイレや洗い物の水の確保など多方面での備えの必要性が呼掛けられています。

災害時の備え:貯水された雨水は、災害時のトイレの洗浄水や洗い物の水として使用が可能です。さらに、太陽光発電と蓄電池もしくは電気自動車等との連携に合せ、市販の浄水器を用いて飲料水に使用することも可能になります。